2005年 12月 26日
ピアノの森(第11巻) |
マンガ or die!myazeppaです。
出た出た。ピアノの森の新刊、さっそく読みました。
前の巻から引き続き便所姫の出番です。
彼女のカイへの想いは、もはや恋を超えて一種宗教じみていて、私は不安すら感じていました。突然消えてしまったカイに変わり「コンクール」では認められ難い、ピアノに対する「カイスタイル」の正しさを証明すること、そしてただただ「カイに会いたい」という想いだけで、ピアノを続けて、コンクールに出場して。カイに出会ってしまったら、壊れてしまうのではないか、なんて思ったりもしました。必死すぎて、意識はピアノにではなく、常にカイに向けられていたし。
頑張って頑張って、いつのまにか「カイスタイル」から離れてしまっていた。成長してからの彼女は、ちっとも楽しそうにピアノを弾いていなかった。
そういう意味では、彼女が今抱えているトラブルは彼女自身が招いてしまったのかも。
・・・いや、カイが突然消えたのが、
・・・ってことは、アジノ!お前が原因か!!!(←やつあたり
とはいえ、私はアジノがビンゴで好み。この巻ではアジノも本格始動という感じでした。森の端の小学校で、音楽教師をしていた頃とは比べ物にならないくらい、カッコよくなっています。なんていうか、指導者としての自信?カイはいつかアジノを越えるために対決するのかなぁ。もちろん対決といっても、どちらが「すぐれた」演奏者かということではなく、カイの中の「アジノ」を卒業するための儀式なのでしょうが。
久しぶりにコンクールに出場するカイもよかったです。曲はベートーヴェン「ソナタ月光」でした。
もちろん気のせいだし、私の妄想なのもわかっているのですが、なんかカイの音に厚みが出てきたような・・・。おかしいなぁ・・・マンガなんだけどなぁ・・・。
(余談ですが、「のだめ」の「ソナタ悲惨」も悲惨な曲が聞こえた気が・・・ヤバス)
発売日直後に読んだ上、こんな長文まで書いていますが、「ピアノの森」はやっぱりチト苦手。面白いし、演奏の描写もステキで言うことないんだけれど、重いの。ずしーん、ってきちゃうの。マンガなのに気軽には読めない。どっしり、何事も受け止める心構えを事前に作っておかないとキツイ。それはきっと登場人物と同じく、私もピアノが好きだから。彼らほど熱心ではなかったけれど、彼らより長く生きている分(設定上)、回り道しても、ブランクが開いても、結局ピアノにいつのまにか戻っていくという経験をしていて、「ピアノが好き」という根っこの部分は一生動かないことを知っている。この巻の最後、誉子も「ピアノが好きだから続けてきた」ことを思い出した。雨宮もアジノもそうだった。
このマンガは大切なものをつきつけてくる。だからツラくて、キツくて、せつないんだな。
出た出た。ピアノの森の新刊、さっそく読みました。
前の巻から引き続き便所姫の出番です。
彼女のカイへの想いは、もはや恋を超えて一種宗教じみていて、私は不安すら感じていました。突然消えてしまったカイに変わり「コンクール」では認められ難い、ピアノに対する「カイスタイル」の正しさを証明すること、そしてただただ「カイに会いたい」という想いだけで、ピアノを続けて、コンクールに出場して。カイに出会ってしまったら、壊れてしまうのではないか、なんて思ったりもしました。必死すぎて、意識はピアノにではなく、常にカイに向けられていたし。
頑張って頑張って、いつのまにか「カイスタイル」から離れてしまっていた。成長してからの彼女は、ちっとも楽しそうにピアノを弾いていなかった。
そういう意味では、彼女が今抱えているトラブルは彼女自身が招いてしまったのかも。
・・・いや、カイが突然消えたのが、
・・・ってことは、アジノ!お前が原因か!!!(←やつあたり
とはいえ、私はアジノがビンゴで好み。この巻ではアジノも本格始動という感じでした。森の端の小学校で、音楽教師をしていた頃とは比べ物にならないくらい、カッコよくなっています。なんていうか、指導者としての自信?カイはいつかアジノを越えるために対決するのかなぁ。もちろん対決といっても、どちらが「すぐれた」演奏者かということではなく、カイの中の「アジノ」を卒業するための儀式なのでしょうが。
久しぶりにコンクールに出場するカイもよかったです。曲はベートーヴェン「ソナタ月光」でした。
もちろん気のせいだし、私の妄想なのもわかっているのですが、なんかカイの音に厚みが出てきたような・・・。おかしいなぁ・・・マンガなんだけどなぁ・・・。
(余談ですが、「のだめ」の「ソナタ悲惨」も悲惨な曲が聞こえた気が・・・ヤバス)
発売日直後に読んだ上、こんな長文まで書いていますが、「ピアノの森」はやっぱりチト苦手。面白いし、演奏の描写もステキで言うことないんだけれど、重いの。ずしーん、ってきちゃうの。マンガなのに気軽には読めない。どっしり、何事も受け止める心構えを事前に作っておかないとキツイ。それはきっと登場人物と同じく、私もピアノが好きだから。彼らほど熱心ではなかったけれど、彼らより長く生きている分(設定上)、回り道しても、ブランクが開いても、結局ピアノにいつのまにか戻っていくという経験をしていて、「ピアノが好き」という根っこの部分は一生動かないことを知っている。この巻の最後、誉子も「ピアノが好きだから続けてきた」ことを思い出した。雨宮もアジノもそうだった。
このマンガは大切なものをつきつけてくる。だからツラくて、キツくて、せつないんだな。
by myazeppa
| 2005-12-26 18:14
| ソノタ