2005年 08月 04日
NHKスーパーピアノレッスン・ショパン編(第1回8/2) |
待ちに待ったショパン-ルイサダ編が始まりました。第1回(8/2)・第2回(8/9)は、「華麗なる大円舞曲」です。私は譜読みだけして、あとは放っておいたので、チェックにも力が入りました。
まずは生徒さんの演奏。速い!上手なんだけどすごく速い!何というか、耳がちかちかします。
ルイサダ先生「この曲は実際の舞踏会で使われた曲ではありません。踊る男女のイメージです。」
「全体で5分の曲です。この5分で様々な色の世界に観客を誘うのです。」
うむむ・・・311小節を5分。かなり速い曲ではあります。速度表示はVivo(いきいきとした)。Vivoって速さに関する音楽用語の中では少し変わっているように思います。速さ自体は、AllegroとVivaceの間。でも他の速さの用語は、「中ぐらいの速さで」とか「歩く速さで」とか「かなり速く」とか何かしら「速く」「遅く」があるんですが、Vivoは「活発な・いきいきとした」という、曲のイメージの表示で、具体的な速さの指定がないんです。自由度が高いのかもしれない。「踊る男女」「様々な色の世界」という、曲に対する心構えとVivoは、やけにすんなり繋がります。
そして導入部↓
オレンジでチェックしたところは、本来右手で弾くのですが、ルイサダ先生は左手で弾きます。
ルイサダ先生「同じ音の繰り返しは難しく、右手だけでは不安定です。」
なるほど、なるほど。ここはファンファーレっぽく、男女が手をつないでホールに入っていくようなイメージなんだけど、パーン・パパ・パーンのパーンを華やかに目立たせて、パパに安定をもたらすためには、左右の手に音を振ったほうがいいんでしょうね。勉強になるなぁ。
水色部分は「少しゆっくりしてから、ワルツに入る」とのことです。ホールに入場したあと、向かい合って礼→ワルツの体勢に、のところなのだと思います。華やかなパリのダンス・・・。ちょっとベルバラなイメージ。
ワルツに入ったところで気づいたのですが、ワルツは1拍目が目立ちますよね。ブン・チャ・チャ、の「ブン」の部分。これ、「ブン」は基本のバス部で、チャ・チャ、はある意味装飾音的な役割が与えられているのではないかと。オケでやれば、きっと楽器が違う。ルイサダ先生も、ブンとチャ・チャの違いを「小指君と別の3人」と表現していました。タッチを見てみると、小指君wは跳ね上げる感じ、他の3人はひっかくような感じでした。ブン・チャ・チャを左右の手で弾いてみたり、雰囲気がよく伝わりました。
この部分も、オレンジ部分はメロディーだけれど、水色部分はメロディーではないので、別な人が弾いているように、とのことでした。ああ、確かにそうなんだよなぁ。譜読みしていたとき、音符を外さないようにってことだけに一生懸命で、曲のイメージとか全く考えなかったんだな。「ワルツ苦手」とかわかったようなこと言っちゃって・・・。
今回は、曲の意味やイメージを考えることの大切さを、あらためて実感する回でした。そして、最後ルイサダ「先生」が、ピアニスト・ルイサダとして演奏したとき、ピアノと一緒にうたっていることに気づきました(レッスン中もずっとうたいながらされていました)。ピアノはルイサダのうたを伝える大きなスピーカーのようでした。
ああ、うた、うた・・・。
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そういえば、生徒さんって皆優秀な方ばかりなんでしょうが、ルイサダ先生が「こう」といったことを再現するあの対応力、ってすごいですよね。うらやましいぞ!
まずは生徒さんの演奏。速い!上手なんだけどすごく速い!何というか、耳がちかちかします。
ルイサダ先生「この曲は実際の舞踏会で使われた曲ではありません。踊る男女のイメージです。」
「全体で5分の曲です。この5分で様々な色の世界に観客を誘うのです。」
うむむ・・・311小節を5分。かなり速い曲ではあります。速度表示はVivo(いきいきとした)。Vivoって速さに関する音楽用語の中では少し変わっているように思います。速さ自体は、AllegroとVivaceの間。でも他の速さの用語は、「中ぐらいの速さで」とか「歩く速さで」とか「かなり速く」とか何かしら「速く」「遅く」があるんですが、Vivoは「活発な・いきいきとした」という、曲のイメージの表示で、具体的な速さの指定がないんです。自由度が高いのかもしれない。「踊る男女」「様々な色の世界」という、曲に対する心構えとVivoは、やけにすんなり繋がります。
そして導入部↓
オレンジでチェックしたところは、本来右手で弾くのですが、ルイサダ先生は左手で弾きます。
ルイサダ先生「同じ音の繰り返しは難しく、右手だけでは不安定です。」
なるほど、なるほど。ここはファンファーレっぽく、男女が手をつないでホールに入っていくようなイメージなんだけど、パーン・パパ・パーンのパーンを華やかに目立たせて、パパに安定をもたらすためには、左右の手に音を振ったほうがいいんでしょうね。勉強になるなぁ。
水色部分は「少しゆっくりしてから、ワルツに入る」とのことです。ホールに入場したあと、向かい合って礼→ワルツの体勢に、のところなのだと思います。華やかなパリのダンス・・・。ちょっとベルバラなイメージ。
ワルツに入ったところで気づいたのですが、ワルツは1拍目が目立ちますよね。ブン・チャ・チャ、の「ブン」の部分。これ、「ブン」は基本のバス部で、チャ・チャ、はある意味装飾音的な役割が与えられているのではないかと。オケでやれば、きっと楽器が違う。ルイサダ先生も、ブンとチャ・チャの違いを「小指君と別の3人」と表現していました。タッチを見てみると、小指君wは跳ね上げる感じ、他の3人はひっかくような感じでした。ブン・チャ・チャを左右の手で弾いてみたり、雰囲気がよく伝わりました。
この部分も、オレンジ部分はメロディーだけれど、水色部分はメロディーではないので、別な人が弾いているように、とのことでした。ああ、確かにそうなんだよなぁ。譜読みしていたとき、音符を外さないようにってことだけに一生懸命で、曲のイメージとか全く考えなかったんだな。「ワルツ苦手」とかわかったようなこと言っちゃって・・・。
今回は、曲の意味やイメージを考えることの大切さを、あらためて実感する回でした。そして、最後ルイサダ「先生」が、ピアニスト・ルイサダとして演奏したとき、ピアノと一緒にうたっていることに気づきました(レッスン中もずっとうたいながらされていました)。ピアノはルイサダのうたを伝える大きなスピーカーのようでした。
ああ、うた、うた・・・。
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そういえば、生徒さんって皆優秀な方ばかりなんでしょうが、ルイサダ先生が「こう」といったことを再現するあの対応力、ってすごいですよね。うらやましいぞ!
by myazeppa
| 2005-08-04 13:02
| キョクレン